格安別荘が増えている理由とは?今も人気のエリアとの違いを解説

公開日:2025/02/15   最終更新日:2025/02/19

別荘の画像

近年、手頃な価格で購入できる別荘が増えていますが、安さだけで飛びつくのは危険です。物件によっては、維持管理の負担が大きかったり、修繕が必要なケースも少なくありません。せっかくの別荘ライフを後悔しないためにも、本記事を参考にして、購入前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。

なぜ別荘が破格で売られているのか

別荘と聞くと、裕福な人がセカンドハウスとして所有するものというイメージがあるかもしれません。しかし、近年では「投げ売り」ともいえる価格で市場に出回る別荘が増えています。

なぜ、かつての憧れだった別荘が格安で売られているのでしょうか。その背景には、社会の変化や制度の影響が関係しています。

ライフスタイルの変化が影響

1980年代の別荘ブームから数十年が経ち、ライフスタイルは大きく変わりました。かつては週末に家族で別荘に出かけることがステータスでしたが、今では仕事や塾などで休日も忙しく、遠出する機会が減っています。

また、車離れも進み、別荘地へのアクセスが不便に感じる人も増えました。その結果、別荘の価値が下がり、手放す人が増えているのです。

所有者の高齢化と相続問題

バブル期に別荘を購入した世代が高齢化し、維持が難しくなっています。移動が負担になり、管理が行き届かなくなるケースも少なくありません。また、相続には税金がかかるため、継承を希望しない子ども世代も多いです。

そのため、買い手がつかないまま売りに出されることが増えています。

不動産制度の影響

日本の不動産制度では、所有者がいなくても土地の権利を放棄することができません。そのため「とにかく手放したい」と考える所有者が増え、安値でも売却せざるを得ない状況になっています。

長期間放置された物件の増加

維持管理が難しくなり、長年放置されている別荘も少なくありません。管理されていないため老朽化が進み、修繕費用がかかることから、所有者が手放したがるのも当然です。なかには、処分費用を支払ってでも引き取ってもらいたいという物件もあるほどです。

相続税評価額の高さが売却の要因に

別荘地以外の物件では、市場価格が10〜20万円と低くても、相続税評価額が1,000万円以上となるケースがあります。そのため、相続税の負担を避けるために、格安で売却せざるを得ない状況が生まれているのです。

今も人気の別荘地とは?需要が高いエリアの特徴

しかし、すべての別荘地が格安で売られているわけではありません。現在も人気を維持しているエリアも多く、軽井沢や熱海などはその代表例です。こうした地域には共通する魅力があり、需要が高い理由があります。では、どのようなエリアが今も別荘地として選ばれているのでしょうか。

目的が明確なエリアは人気が続く

別荘を購入する理由は人によって異なります。たとえば、静かな環境でリラックスしたいなら軽井沢、温泉を楽しみたいなら熱海、マリンスポーツを満喫したいなら湘南といったように、エリアごとに明確な特徴があります。目的がはっきりしている地域は、別荘を活用しやすいため、今も安定した人気を誇っているのです。

利便性と周辺環境が整ったエリアが選ばれる

別荘ライフを楽しむには、周辺の環境も重要なポイントです。飲食店やショッピング施設が充実しているエリアは、長期滞在や移住を考える人にも魅力的でしょう。

また、交通アクセスが良い場所は、都心からの移動がスムーズで利便性が高く、利用しやすい点が強みです。さらに、治安の良さや地域の雰囲気も、快適な別荘ライフを実現するための大きな要素となります。

別荘ではなくセカンドハウスという選択肢も!

セカンドハウスは単なる別荘の言い換えではなく、生活の一部として活用するもうひとつの住まいです。その特徴やメリットについて見ていきましょう。

利用しやすく税制面でも優遇がある

セカンドハウスと別荘の大きな違いは、利用頻度と税制面の優遇措置です。セカンドハウスとは、月に1日以上居住することを条件とした自宅以外の住居を指し、週末だけの滞在を想定した別荘とは異なります。

たとえば、平日の通勤を楽にするために職場近くに持つ住まいや、都市と地方を行き来する二拠点生活のための住居などがセカンドハウスに該当します。別荘よりも選べる立地が幅広く、利便性の高いエリアに設けることも可能です。

また、セカンドハウスと認定されれば、不動産取得税の控除や都市計画税の減額など、別荘には適用されない税制優遇を受けられます。そのため、維持費を抑えながら、日常生活の延長として利用できるのが大きな魅力です。以上のことから、別荘を検討している方は「セカンドハウス」という選択肢も視野に入れてみると、より自分のライフスタイルに合った住まいが見つかるかもしれません。

まとめ

別荘が格安で売られている背景には、ライフスタイルの変化や所有者の高齢化、不動産制度の影響などが関係しています。しかし、すべての別荘地が同じ状況ではなく、軽井沢や熱海などの人気エリアでは今も高い需要があります。利便性や目的が明確なエリアは、快適な別荘ライフを送る上で重要なポイントとなるでしょう。また、別荘以外の選択肢として「セカンドハウス」を検討するのもひとつの方法です。セカンドハウスは生活の一部として活用でき、税制面での優遇も受けられるため、より実用的な選択肢となります。別荘購入を考えている人は、維持管理の負担や利便性を考慮し、自分に合った形で「第二の住まい」を検討すると良いでしょう。

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アセンドホームの画像 引用元:https://ascendhome.jp/
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